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2008年3月14日 声をたずねて世界旅《イタリア編》2

2008/03/14
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このイタリアの旅、行程は8日間である。
ミラノから入り、ベニス、フィレンツェ、ローマと南下する。

成田から約12時間半の飛行の後、行き帰りとも途中ロンドンのヒースロー空港で乗り換えがあり、3時間程休憩がある。そして又ミラノまで約2時間。

ミラノは北の方なので、降りた途端冷気がおそってくる。ちょうど北海道の上のロシアのサファリンと同じ位の緯度らしい。
イタリアというと冬でももっと暖かい、南国のイメージだったのに、日本より寒いとは。ダウンなど厚手のコートの人が多い。
(ローマでも東京と同じ寒さだった。)
さて、この旅で一番すばらしいと思ったのは、ベニス、イタリア語ではヴェネチア!

実を言うと私、イタリアには、昔始めての海外旅行で、ヨーロッパを廻るツアーで、ローマ他で2泊したことがあり、また4年前にもイタリアを訪れた事がある。

世界の旅は、まだ40数ヶ国しか行ってないのだが、いつもツアーの一人旅がほとんどの私なのに、今回は、始めてイタリアを訪れるという同行者とめずらしく一緒の旅である。一緒に歩き廻る事はなかったのだが。(どちらも必ず迷子になるので)

ああ、ベネチア!
約20分程フェリーに乗って近づいたその島は忽然と波の上に現れて、輝く様な白く美しい建物のつらなった、何とも言えない美しさだった。

波の上に浮いている!

そういう感じだったのは、ガイドさんによると、元々水深1m前後の浅瀬の海水の中に、その昔他の国を追われた難民達が何千本だかの水に腐りにくい木の杭を打ち込んで、苦労をかさねて作られたという、人工島であるせいだろう。今もその杭は腐らずに使われているとか。そのせいか、その島の眺めの中には、無駄な空間というものが無く、木や林も全く見られない。建物だけが、びっしりと立ち並んでいる様は、やっぱり人口島らしい。

その街はそれほど大きいとは思えなかったのだが、ヴェネチアの人口は約27万人、120以上の小さな島が集まって出来ている、昔は共和国のようだった、そして非常に栄えた街で、運河も170以上、橋の数も400にものぼるそうな。

しかし運河は狭く、やっとゴンドラがすれ違える位の巾である。そのせいで、舟の巾や長さが統一され、あの美しい黒い、イカのあのトビとか言われている口ばしのような型のヘサキの小舟になったという。

漕ぎ手はゴンドリエーレと言われて、誰でもなれるわけではなく、家代々受け継がれているとか。
一つもうけたのは、私の乗ったゴンドラがツアーの中で一番若くハンサムなゴンドリエーレだったこと。
(イエーイッ!ハハハハ・・・!)


しかしとても悲しいことに、この夢の浮き島ヴェネチアが、地球温暖化の波を受けて間もなく水没するのが、確実だそうだ。

ああ、何てこと!!
こんな美しい島、ヴェネチアが水没してしまうとは!!

一体どうなってしまうの?!世界は?浮き島の美しさとは裏はらに、私の背筋に冷たいものが流れた。

次回に続く