2009年8月1日 声をたずねて世界旅《イタリア編Ⅱ》9

夜、レストランでカンツォーネを聞きながら全員そろってのディナー。
若い女性歌手が歌う。
伴奏は、アコーディオンのみ。
なんだ、なんだ、カンツォーネにアコーディオンだなんて、シャンソンじゃあるまいしー!
前に2回イタリアに来た時は、グランドピアノの伴奏で、歌手もローマ時代の衣装で白いドレス又はロングドレスで結論クラシック風だった。
今回は、アコーディオンの伴奏で、歌手もジーンズのロングスカートにセーターというカジュアルさ、初めて見た人は、こんなものかと思っちゃうよね。
やっぱりお正月なので混んでいて、いいお店が取れなかったのかな、ねぇ、旅行会社さん?
でもやっぱりカンツォーネの国!
フニクラフニクラが一番迫力があってよかったよ。
やっぱりイタリア人は、歌がすばらしいよ。
話し声もすばらしいけど、――だって、歌を勉強している人達で留学っていうと、断然イタリアが圧倒的に多いものね。
アメリカやドイツに声楽で留学というのは、少ないようだものね。
それだけ、イタリアのカンツォーネは、すばらしいという事でしょ。
内容も思いの深い情熱的な恋の歌がほとんどのようだし。
でも、でも、でもここっからが私、ボイストレーナーの本当の弁――
イタリアの歌やオペラが、世界中から留学に来られる位すばらしいのは、実は、やっぱり元々の話し声における、腹式呼吸発声法がとってもすばらしいから。
と、この一語につきます。本当に!――
つまり、元々の話し声がすばらしい腹式呼吸の発声なので、その結果として、歌もすばらしく歌えるという事、それにつきるのです。(声量と声帯が大きいので)
つまりそれは、歌がすばらしいから話し声もすばらしいのではありません。
全くその逆なのです。
やはり、元々の話し声がすばらしい、正しい腹式呼吸発声法が出来る民族なので、結果的に歌もすばらしくなっているという事を、私、今回のイタリアの旅で、話し声専門のボイストレーナーとして、凄く確信しました。
今回三度目のイタリアの旅で、そう確信出来た事で、私にとっては、とっても重要な旅となった様です。――
そして、そして、あぁ、イタリアの有名な喫茶店、ミラノのエマニエル2世通りの「ズッカ」とかいうのと、ベニスの「カフェ・フローラ」とローマの「カフェ・グレコ」の「イタの三大喫茶、やっつけたぞーッ!!」
(その他にも「ベルディ」とか色々あるらしいけど、次に又来られた時のオタノシミ・・・・・・にネ!)
イタリア編終了
『追伸』
ジェラートにこだわすぎて(何とか買って、食べながら歩きました)リムジンの最終バスに遅れてしまい、
タクシーのドライバーさんが恐縮するほどのお金(20ユーロ)を払って、真暗な郊外を30分近くも走り、やっとホテルにたどりつきました。
これも経験かな、バカな私・・・・・(ハハハ・・・・!)