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2009年9月25日 声をたずねて世界旅《アメリカ編》9
2009/09/25
――チェナ温泉2日目――
天国のような、ふんだんに惜し気もなく使われている暖房の部屋で、ゆっくりと目覚める。
昨日、フェアバンクスに着いてから、大分ハードな行動だったので、せっかくの温泉にも入りに行く元気がなく、バタンキューで寝てしまった私――。
突然、ドアを叩く音がする。
男の声が大声でしゃべっている。複数の外国人の声だ。
びっくりする。ヨロヨロとドアの方へ歩いていく。
よく聞くと日本語で「あけて!あけて!」と言っているようだ。
日本人でない事は確かだ。少し高めの男の声。
のぞき穴からのぞいてみると、三人の男達が手に大きなビニールの袋を持って叫んでいる。
ホリの深い顔だが、少し褐色の皮膚の色から、ヒスパニック系の人たちだと思う。
時間はちょうど朝10時ごろ。きっと部屋の掃除だろうと思うけど、もし違っていたら恐いので、ドアごしに私は叫ぶ。
「ノー、サンキューッ!」
男達は去っていった。
ホッとした。
たぶん、この村で使われている人々だろう。
アメリカの人々は、だいたい腹式呼吸がうまくて、声量が素晴らしいが、全部ではない。
特にアメリカは人種の多い国なので、千差万別であるようだ。同じ英語でも発声はだいたい民族により違うのだ。
私は北アメリカ本土に、半月ほど2度ばかり滞在したことがあるが、一番素晴らしい人々は、アングロサクソン系のネイティブの人々であった。
その他の、ヒスパニック系、スペイン系、ドイツ系、チャイニーズ系、アジア系の人々は、腹式呼吸がうまくないな、と思ったものだ。