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2009年12月11日 声をたずねて世界旅《アメリカ編》20

2009/12/11
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チェナ温泉4泊目の最後の夜・・・・・・。
オーロラ観測も今夜が最後。
夜11時ごろから、アクティビティセンターにはりついている。
時々、外の観測スペースに出たり入ったりして、オーロラの出現を期待して待っている。

明朝は5時に出発の予定。
バスでまた、フェアバンクスの空港へ向かうのだ。
最後の夜明けでも、大きなオーロラらしいオーロラが出て来てくれますように。

心の中で祈りつつ、そして居眠りしつつ、夜を過す。
同じグループの人々とも大分親しくなった。
皆、あの写真でよく見る、華やかなカーテンのようなオーロラの出現を願っている。

疲れと眠気でウトウトしてしまう。
外から時々入ってくる人々も、口々に
「まだ、まだ」
と言っている。

オーロラらしいオーロラは、なかなか出ない。
11時から夜中の3時ごろまでの出現率が大きいというので、がんばってみている。
明朝の出発は5時なのだから、そのままここに居ても良いのだが、何だか疲れてしまって、あの暖かい部屋で少しでも眠りたいと思い、3時半まで頑張ってから、ついに諦めて部屋まで戻る。

あと1時間半しかないのだから、少し寝ておこうっと。
やっとドアを開けて、あの天国のような暖かい部屋へ戻り、バタンキューッで、ベッドで眠る。

目覚まし時計が鳴り、起き上がり、最後の朝食のコーンのスナックを食べ、紅茶を飲んでから集合場所のアクティビティセンターへ行く。


「ああーっ!!残念、残念ーっ!!」
なんとなんと、私が部屋へ帰ったあと、ものすごい大きいオーロラが出たそうな・・・・・・!!

とっても大きくて、カーテンのような、すばらしく美しい、色とりどりのオーロラが・・・・・・!!
うーん、泣けちゃうーっ!!
――なんで、なんで、私の寝た後なんだ!?
ほんの1時間半の間に・・・・・・!?
「うーんっ・・・・・・!!」(ガックリ)

ああ、とうとう最後まで、オーロラには、ついてなかった、私でしたーっ・・・・・・。
(ショボーン)

・・・・・・でも、たった2回しか入れなかったけど、待望のアラスカの露天風呂温泉は、すーんばらしかったどー!!(ハハハ・・・・・・)

アメリカ編終了

――あれから約1年8ヶ月が過ぎ、あの零下四十数度の極寒の、露天風呂のことを思い出す時はいつでも、私の心と身体の中のどこか芯の所を、細くて清浄な小川が、やさしくサラサラとかすかな音をたてて流れている様に感じる。
・・・・・・それは結構「みそぎ」のような役目を果たしてくれたのだろうか、その音を聞くたびに、今までの私の人生を洗い直してくれて、残りの人生の時間を、新鮮にふるいたたせてくれているようだ。